『気になってる人が男じゃなかった VOL.4』「友達」から、その先へ

書籍
ミナト、VOL.4読んだ?『気になってる人が男じゃなかった』。 もうね、静かに泣いた。あれは“いいもの見つけた”って誰かに言いたくなるやつ。
読んだ読んだ。プロムの夜のあのシーン、心臓ぎゅってなった…。 “友達”から“その先”に進むって、こんなに繊細で、こんなに勇気がいるんだって思った。
created by Rinker
¥1,430 (2025/12/10 10:55:15時点 楽天市場調べ-詳細)

卒業と前進の第4巻

『気になってる人が男じゃなかった VOL.4』(著:新井すみこ)は、シリーズ累計140万部を突破した話題作の最新巻。 卒業を間近に控えた高校生・みつきとあやの関係が、ついに“友達”の枠を超えて動き出す。

クリスマスのプロムの夜、ふたりは決定的な一歩を踏み出す。 それは恋人という言葉ではまだ言い表せない、でも確かに“特別”な関係の始まり。 しかしその余韻に浸る間もなく、あやには受験という現実が迫ってくる──。

あのさ、プロムのシーンでさ、手を取るときの“間”がすごくなかった? セリフより、目線と沈黙で全部伝わってくる感じ。
わかる。あの“間”に、全部詰まってた。 「好き」って言葉より、あの沈黙の方がずっと雄弁だった。

静けさと余白が語る感情

新井すみこさんの描く世界は、“言葉にしない感情”を描くのがとにかく巧い。 目線、手の動き、間の取り方──そのすべてが、キャラクターの心の揺れを映し出す。

特にVOL.4では、“静けさ”が物語を引っ張る。 プロムの夜、ふたりが見つめ合うシーン。 あやが受験に向かう朝の、みつきの背中。 どれもセリフは少ないのに、ページをめくる手が止まらない。

でもさ、あやもみつきも、まだ“恋人”って感じじゃないよね。 でも、もう“友達”でもない。あの曖昧さがリアルすぎて、胸が苦しくなる。
そう。“好き”って言葉に逃げないからこそ、読者が自分の気持ちを重ねられるんだと思う。

本の評価

『このマンガがすごい!2024』オンナ編 第2位

『次にくるマンガ大賞2023』Webマンガ部門 第1位

全世界累計140万部突破

アニメ化企画進行中

SNSでの人気も高く、X(旧Twitter)やInstagramでのファンアートや感想投稿が絶えない。 「#きにおと」で検索すれば、読者の“刺さった”瞬間が次々と見つかる。

この作品って、“女の子同士の恋”っていうより、“人と人の距離”の話だよね。
うん。性別とかラベルとかじゃなくて、「この人が好き」って気持ちが、ただそこにある。 だからこそ、読む人の数だけ“共感の形”があるんだと思う。

こんな人におすすめ

“友達以上恋人未満”の関係に心当たりがある人

恋愛マンガより“関係性”をじっくり味わいたい人

静かな感情の揺れに弱い人

誰かを好きになることに、名前をつけられなかった経験がある人

受験・卒業・進路など、人生の“節目”にいる人

結局さ、VOL.4って“何が起きた”っていうより、“何が変わった”巻だったよね。
うん。関係性の“名前”はまだないけど、確かに何かが変わった。 それって、恋愛よりずっと大事なことかもしれない。

『気になってる人が男じゃなかった』は、恋愛マンガでありながら、恋愛という言葉に頼らない。 VOL.4では、みつきとあやの関係が“友達”の枠を静かに超えていく。 でも、そこにあるのは「好きです」「付き合ってください」ではなく、 「あなたと一緒にいたい」「あなたを見ていたい」という、もっと根源的な感情。

読者はその“名前のない気持ち”に、自分の過去や今を重ねてしまう。 だからこそ、読み終えたあとに静かな余韻が残る。 それは、誰かを好きになったことがある人なら、きっとわかる感覚。

created by Rinker
¥1,430 (2025/12/10 10:55:15時点 楽天市場調べ-詳細)

次巻が怖い、でも待ち遠しい

次巻、どうなるんだろうね。進路とか、離れるとか、そういう話になりそうでちょっと怖い。
でも、ふたりならきっと大丈夫って思える。 この作品は、そういう“信じたくなる力”があるから。

コメント

タイトルとURLをコピーしました