

卒業と前進の第4巻
『気になってる人が男じゃなかった VOL.4』(著:新井すみこ)は、シリーズ累計140万部を突破した話題作の最新巻。 卒業を間近に控えた高校生・みつきとあやの関係が、ついに“友達”の枠を超えて動き出す。
クリスマスのプロムの夜、ふたりは決定的な一歩を踏み出す。 それは恋人という言葉ではまだ言い表せない、でも確かに“特別”な関係の始まり。 しかしその余韻に浸る間もなく、あやには受験という現実が迫ってくる──。


静けさと余白が語る感情
新井すみこさんの描く世界は、“言葉にしない感情”を描くのがとにかく巧い。 目線、手の動き、間の取り方──そのすべてが、キャラクターの心の揺れを映し出す。
特にVOL.4では、“静けさ”が物語を引っ張る。 プロムの夜、ふたりが見つめ合うシーン。 あやが受験に向かう朝の、みつきの背中。 どれもセリフは少ないのに、ページをめくる手が止まらない。


本の評価
『このマンガがすごい!2024』オンナ編 第2位
『次にくるマンガ大賞2023』Webマンガ部門 第1位
全世界累計140万部突破
アニメ化企画進行中
SNSでの人気も高く、X(旧Twitter)やInstagramでのファンアートや感想投稿が絶えない。 「#きにおと」で検索すれば、読者の“刺さった”瞬間が次々と見つかる。


こんな人におすすめ
“友達以上恋人未満”の関係に心当たりがある人
恋愛マンガより“関係性”をじっくり味わいたい人
静かな感情の揺れに弱い人
誰かを好きになることに、名前をつけられなかった経験がある人
受験・卒業・進路など、人生の“節目”にいる人


『気になってる人が男じゃなかった』は、恋愛マンガでありながら、恋愛という言葉に頼らない。 VOL.4では、みつきとあやの関係が“友達”の枠を静かに超えていく。 でも、そこにあるのは「好きです」「付き合ってください」ではなく、 「あなたと一緒にいたい」「あなたを見ていたい」という、もっと根源的な感情。
読者はその“名前のない気持ち”に、自分の過去や今を重ねてしまう。 だからこそ、読み終えたあとに静かな余韻が残る。 それは、誰かを好きになったことがある人なら、きっとわかる感覚。
次巻が怖い、でも待ち遠しい



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